27日前場の東京市場は小反落。
もみ合いで寄り付いた後は利益確定売りに押されて前場の取引を終えた。
業種別では、空運業、電気・ガス業、ゴム製品が値上がり率上位。
一方で、海運業、金属製品、機械が値下がり率上位となった。
売買代金上位は、東京電力ソフトバンク熊谷組みずほ野村HDなど。

注目はバイオ関連。
特に【3386】コスモバイオは今年のノーベル賞では生理学・医学賞候補で、生物を構成するたんぱく質が体内で分解、再利用される「オートファジー(自食作用)」の仕組みや機能を解明した大隅・東工大特任教授と水島・東大教授が有力候補と報じられたことが材料視。
この影響からかバイオ関連株に物色の流れが強くなってきている。
しばらくこの状況は続くと思われ週明け以降もバイオ関連の動きはしっかりチェックしておいたほうがいいだろう。
バイオバブルの再燃も十分に可能性あり。

NYダウは6日ぶりに反発したものの、朝方の東京市場は売り優勢。
日経平均は14800円台に乗せて始まったが押し戻された。
東証1部の値上がり銘柄数は710、値下がり銘柄数は896となっており、やや売りが優勢。
規模別株価指数は中型が上昇し、大型、小型が下落した。
ブリヂストン神戸鋼東京電力が高く、LIXIL日東電工トヨタが安い。
前日に上昇した反動で上値の重い展開となった。週末を前に積極的な売買は手控えられ、ポジション調整の売りに押された。
柏崎刈羽原子力発電所6、7号機の再稼働に向け安全審査を申請すると発表した東京電力のほか、原発関連株の一角に短期筋の買いが入ったが、相場全体への影響は限定的。
日経平均は直近高値(9月20日14816円)をわずかに超えたが抜け切れずに失速した。
後場は様子見姿勢を強めることが予想されるなか、高値圏を保てるか見極めたいところ。