18日の東京市場は大幅続伸。
円相場の下落を受けて朝方は小幅高スタート。
日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとして商いを手控える向きが強まったが、後場入り後に同会合で金融政策の現状維持、貸出支援基金の規模拡充が決定したと伝わると、円相場が一段と下落。
先物にまとまった買いが入ったことで相場は一段高となった。
個別ではメガバンクの【8411】みずほFG【8316】三井住友FG【8306】三菱UFJなどが大幅上昇したほか、【8515】アイフルなどのノンバンク、【2337】いちごグループHDなどの不動産銘柄が幅広く物色される流れとなった。
主力の大幅上昇が目立った一方、前場好調だった注目銘柄の一つでもある【6871】日本マイクロニクスなどはマイナスに。
これまでは地合いの悪さなどから資金が材料株一点に集中する傾向が強かったが、その流れが崩れ資金が流出する形に。

売買代金上位はソフトバンク三菱UFJみずほトヨタ三井住友など。
業種別では33業種すべて上昇しており、特に銀行、その他金融、不動産、通信、その他製品などの上げが目立つ。
東証1部の出来高は29億2482万株、売買代金は2兆4364億円。
騰落銘柄数は値上がり1592銘柄、値下がり144銘柄、変わらず44銘柄。

今回の日銀会合ではノーサプライズの現状維持の見方が強かった為に、今回の貸出支援基金の拡充・期間延長などはポジティブサプライズ。
問題はこの流れが明日も続くかといったところ。
本日の上げは一部ではヘッジファンドなどの投機筋が買い仕掛けているだけとの見方もあり、完全にトレンド変化したとはいいきれない状況。
まず今晩の米市場の動き、明日の日経平均の動きをしっかり見極めていきたい。