19日に発表された米FOMCの結果を受けて、米国で利上げ前倒し観測が浮上。
米長期金利が上昇し、為替相場で一時1ドル=102円台半ばと円安が進行したことから、寄り付きは同86円24銭高の1万4548円76銭と高く始まった。
ただ、利上げ前倒し観測に対する警戒感から前日の米国株式市場が下落したことや、3連休前であることなどが重しとなり、その後マイナスに転換。
株価指数先物への断続的な売りもあり、午前10時35分には同127円75銭安の1万4334円77銭まで下落。
個別では別では、バイオコークス技術で東日本大震災の除染廃棄物問題を解決できると近畿大学と共同発表した【1964】中外炉工業
4年3月期の単体業績予想と期末一括の年間配当予想を引き上げた【7305】新家工業などが物色されているほか、【6750】エレコム【6632】JVCケンウッドなどが東証一部値上がり上位に。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が全体の6割を占めている。
セクターでは、金属製品、小売、卸売が小幅に上昇する半面、不動産、パルプ紙、鉄鋼、建設、非鉄金属、電力ガスなどが弱い。
東出来高は9億3387万株。
売買代金は8381億円。
騰落銘柄数は値上がり456銘柄、値下がり1202銘柄、変わらず139銘柄。
FOMC通過で買い材料もなく、ウクライナ情勢など不安も残る。
後場も手を出しづらい状況が続きそう。
薄商いであるため、先物に振らされる恐れもあり要警戒。