31日前場の日経平均株価は2円安と反落。
前日の米国株が大幅高、為替は1ドル120円台と円安方向に振れ、投資家のマインドが改善。
朝方は自動車、電機などの輸出株を中心に買いが先行した。
一時は195円高まで上昇したが、日米での重要経済指標発表を控えて次第に上値が重くなり、前場後半から仕掛け的な先物売りで下げに転じる展開に。

個別では、日刊工業新聞が31日付で【6507】シンフォニアテクノロジーはiPS細胞やES細胞を選別、培養加工する自動装置の開発に着手する」と報じたことが買い材料視され大幅高。
業態は違うものの中国企業傘下で株価を大化けさせたラオックス連想から前日ストップ高の【3606】レナウンが連日のストップ高となっている。
その他、1→3の株式分割を実施を発表した【7956】ピジョン、直近材料を引き続き材料視されている【9479】インプレスHD【5216】倉元製作所なども高い。

業種別の値上がりは、ガラス・土石製品、金属製品、その他金融などが上昇。
値下がりは陸運や食料品や倉庫・運輸などが目立った。
東証1部の出来高は10億8818万株。
売買代金は1兆2509億円。
騰落銘柄数は値上がり1272銘柄、値下がり474銘柄、変わらず130銘柄。

年金買いは一巡したとの見方もあるようだが、大引けにかけてのインデックスに絡んだ資金流入への思惑は根強いと考えられる。
投信設定による資金流入も意識されやすく、底堅い相場展開が意識される。
明日は名実ともに新年度相場入りとなるが、改めて年金資金への思惑や成長戦略などの政策期待も高まりやすく、関連した銘柄への物色も意識される可能性が高そうだとの話。