1日の東京株式市場は欧米株安や日銀短観が市場予想を下回ったことを受けて、朝方から売りが先行。
一時は1万9000円割れまで下げ幅を拡大した。
その後は日銀によるETF買いなどの思惑から押し目買いが入り下げ渋る場面もあったが、引けにかけ再び弱含む展開となった。

個別では、日証金が1日申し込み分から品貸料を通常の10倍とした【9963】江守グループホールディングスがストップ高となったほか、15年2月中間期および15年8月期の連結業績予想を上方修正した【6915】千代田インテグレが大幅上昇、年初来高値を更新。
その他、直近IPO銘柄に物色の矛先が向かい【3131】シンデン・ハイテックス【6039】日本動物高度医療センター【3909】ショーケース・ティービーなどの上昇も目立った。

業種別の値上がりは、パルプ・紙、不動産、倉庫・運輸、陸運、保険など。
値下がりは非鉄金属、ガラス・土石製品、医薬品、金属製品、化学などが上位に。
東証1部の出来高は25億1031万株、売買代金は2兆9765億円。
騰落銘柄数は値上がり415銘柄、値下がり1353銘柄、変わらず108銘柄。

後場に下げ渋った場面では、自民党の山本幸三衆議院議員がロイターでのインタビューで、追加緩和の必要性について言及し、タイミングについて「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」が公表になる4月30日会合が「良いタイミングだ」と指摘した。
「発言が山本氏だけに、市場に刺激を与えた」との話も。